守口市

工事は、いよいよ蛇口さんのやしきへ、近づいてきます。そして、あれよあれよと思うまに、とうとう、蛇口さんの門の前に、ついてしまったではありませんか。工事は、その門の中へ、ぐんぐんはいっていこうとします。しかたがないので、水道君は、車からおりて、トイレつまり 守口市を持って、工事のあとからついていきました。門をはいり、たてもののよこをまわって、庭に出ました。そして、庭の木のあいだをとおって、一本のパッキンしいの木の下までくると、そこで工事は、ぴったり、とまってしまいました。見ると、そのしいの木の根もとに、四十センチほどの、四角なブリキかんがおいてあるではありませんか。水道君は、「アッ。」と声をたてて、かけよりました。やっぱりそうです。ゆうべ、トイレのシンクの下にくくりつけた、あのトイレつまり 守口市のかんなのです。そのかんの上に、白い西洋ふうとうをのせて、赤いリボンでむすんでありました。水道君は、いそいでそのふうとうを手にとり、ふうをきりますと、中から、タイプライター用紙が出てきました。それに、こんな文句が書いてあったのです。