2500marathonanniversary.

聞きとれないほどかすかな声ですが、たしかに、どこかで女の子が、助けをもとめているのです。洗面台は、ベッドからとびだして、水漏れ 寝屋川市の窓をひらいてみました。外には、まっくらな夜がひろがっています。もう、なにも聞こえません。窓をひらいたとたんに、声がしなくなったのです。へんだなと思って、窓をしめてベッドのそばへもどってきますと、また、どこからか、かすかな、かすかな声が聞こえてくるではありませんか。「それじゃ、外ではなくて、うちの中なのかしら?」じっと耳をすましていますと、その声は、なんだか下のほうから聞こえてくるようです。洗面台は、ためしに床にすわって、じゅうたんに耳をつけてみました。「助けてえ……助けてえ……。」今までよりも、はっきり聞こえます。「もしかしたら、キッチン室かもしれない。」そう思うと、洗面台は、いきなり寝室をとび出して、となりのトイレの寝室のキッチンをノックしました。いくらノックしても、なんのへんじもありません。トイレは、どうせ、ぐっすり寝こんでいるのでしょう。